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【沖縄の昔話】まっ、まさかの18禁-ムーチー(鬼餅)の由来 [Ot-Channel動画]

沖縄の餅は、ムーチーと言われます。また月桃の葉っぱで巻くことからカーサムーチーと呼ばれることもあります。
沖縄では、旧暦の12月8日、健康・長寿の祈願のため縁起物として餅(ムーチー)を食べる習慣があります。
そして、この餅の日の頃が沖縄で一番寒いと言うことで、ムーチビーサーとう言葉もあります。
今年の旧暦12月8日は、1月24日です。そして、この日が過ぎると、沖縄に少しずつ春が近づいてきます。

さて、このムーチーを漢字で書くと、鬼餅と書かれることがあります。なぜ、単なる餅ではなくて、鬼餅なのでしょうか?
その由来は、なんと18禁の昔話からきているようです。
そんな餅に纏わる沖縄の昔話を紹介します。

【沖縄の昔話】ムーチー(鬼餅)の由来…沖縄市文化財調査報告書第26集『むかしばなしⅠ』より抜粋・参照
首里の金城というところに、お父さんとお母さんを早くに亡くした、アヒーという兄とウターと言う名の妹の二人の兄弟がいました。
年頃になると、妹ウターのほうは久高島に嫁ぎました。
一人残されたお兄さんのアヒーのほうは、淋しさや投げやりの気持ちからか、鬼になって余所の家の山羊や豚を盗んできては、食べていました。
そしてとうとう食べるものがなくなると、人間の子供をさらってきて食べているというウワサが広がり、ウターの住んでいる久高島まで伝わってきました。
ウターは『自分のお兄さんがそんなことをしているとは・・・。家畜なら買うこともできるが、人間の子供はそういうわけにもいかない。なんとかしなければ』と、お兄さんの様子を見にいきました。

ウターが訪ねて行くと、兄のアヒーは、「いいところに来たぞ、ウター。今、薬を煎じているからおまえも食べていきなさい」と言うので、「判りました。お兄さん。」と返事をしました。
そして兄が居ない間に、兄がどんなものを作っているのかみてみようと鍋を開けてみると、ウワサ通りに、鍋には人間の子供が入っていました。
ウターは自分も子供を連れてきていたのでビックリして『アヒー(兄さんは)私の子供も殺しかねない』と思い、子供をおぶって、「ねえ、アヒー、ちょっと便所までいってこようね」と言うと、アヒーはウターが逃げたらいけないと思い、ウターの手に縄をかけました。
ウターは賢かったので、手にかけられた縄をはずしフールヤー(豚小屋)の石につないで逃げたが、アヒーは縄を引っ張りながら、「ナーマヤミ、ウター。ナーマヤミ(まだか、ウター、まだなのか)」と言っていました。
ウターが船に乗って行こうとする時、アヒーに追いつかれてしまったので、ウターは急いでサバニをひっくり返し、その下に隠れていました。
するとアヒーはそのサバニの上に立ち、「アイヤー、そこまでウターの姿は見えていたのに残念。せっかくのご馳走をにがしてしまったなぁ」と悔しそうに、足をパンパン踏みならしていました。 ウターは『ああ、やっぱり、私たちを食べようとしていたんだなぁ』と、アヒーがいなくなるのを見計らってから、船に乗り島に帰りました。


何日か経ったある日の事、ウターはお兄さんの大好きな餅をつくり、出掛けました。
アヒーのものには瓦を入れた餅を作り、自分のものは、本物の餅を作って。
そうして、妹のウターは、完成したムーチーを持って兄のところを訪ねて行くと、
「アヒー、今日はアヒーの好きな餅を沢山作ってきたから、さあ、金城バンタで景色でも眺めながら食べよう」と、おだてて連れていきました。
アヒーが瓦の入っている餅でもパクパク食べるのを見て
ウターは『兄は、本当の鬼になってしまったんだねえ』と悲しくなりました。

アヒーは、ウターが着物の裾の前をはだけて座っているのに気付き、「おまえの下の口は何か」と聞くので、「ここは、鬼をたべるところだよ」と答えると同時に、驚いているアヒーを金城バンタから突き落として殺してしまいました。
以上


鬼餅は、この話に由来するもので、ウターは村の人々から、「村人全員でかかっても鬼を退治することが出来ないのに、あなたはすごい」と喜ばれ、それ以来、鬼を退治した餅のことを【チカラムーチー、ホーハイムーチー、カリームーチー】と呼ぶようになり、今でもムーチーを炊いたにじるは、「ウネーフカ フコーウチ(鬼は外、福は内)」といって屋敷の回りにまき、ムーチーを包んだカーサ(月桃の葉)は十字に結んで、人の出入りする入口や軒先に吊るし、鬼が家の中に入ってくるのを防ぐようになりました。

いや〜っ、昔話と言うと、どうも子供向けってイメージがあったんやけど、こうした下ネタを含めた昔話があるっつうのは、面白いっすね!さすが、沖縄って感じで、初めて聞いた時にはびっくりしてしまいました。
沖縄には、ほかにも、こうした下ネタを含んだ昔話があります。また順次、紹介していきたいと思います。

【沖縄の昔話】まっ、まさかの18禁-ムーチー(鬼餅)の由来動画版は、こちら
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日本一早い桜祭り 沖縄の春はもうすぐ! [Ot-Channel動画]

沖縄では、真冬真っ只中の1月から2月にかけて、桜のシーズンを迎えます。
沖縄の桜は、本州の品種とは異なり、緋寒桜(ヒカンザクラ)と呼ばれ、梅や桃のような濃いピンク色の花をうつむきがちに咲かせるのが特徴です。そして、ソメイヨシノのように、ハラハラと花びらが散ることはなく、ボタンなどのように花自体がそのままぼてっと落ち、その分、落ちた場所は濃いピンク色に染まります。
また、桜前線も、内地とは逆で、北から南に順に降りて行きます。
つまり、沖縄本島で一番先に咲き始めるのは、本島北部の名護やヤンバルの桜になり、しかも山の上から咲き始め、順に山里に下りて行くのです。これは桜が開花するためには、ある程度の寒さが必要で、寒くなった後の暖かさで咲くためだと聞きました。

そんな沖縄では、1月末のこの時季に、“ひとあし、お咲きに”をキャッチフレーズに日本で一番早い桜まつりが、本部町八重岳の寒緋桜の開花に合わせて行われます。
八重岳は、本部町と名護市の境にあり標高453m。
山頂までの道がすべて舗装されており、山裾から山頂までの沿道に植えられた約7000本の寒緋桜が桜祭り期間中に鮮やかに彩り、訪れる人の目を楽しませてくれます。のんびりドライブ、もしくは散歩をしながら頂上まで桜を追いかけてみると、そこでは海も見渡せ、すがすがしい春の空気を感じることができます。
八重岳の桜祭りは、今年2018年は、1月20日(土)~2月4日(日)に開催。詳しくは、本部町役場 商工観光課内の本部まつり実行委員会、電話 0980-47-2700まで。なお沖縄の桜祭りはこれから、上記のとおり順番に沖縄本島を南下し、それに併せて各地で桜祭りが開催されます。

▷今帰仁グスク桜まつり
日時 1月27日(土)~2月12日(月) 8:00~21:00 ※最終入場20:30まで
場所 国頭郡今帰仁村今泊5101 今帰仁城跡

▷名護さくら祭り
日時 1月27日(土)・28日(日)
場所 お祭り広場特設ステージ(さくら公園)・名護十字路大通り、名護漁港内(名護市)・名護中央公園

▷本部八重岳桜まつり
日時 1月20日(土)~2月4日(日)
場所 本部町並里921

▷やえせ桜まつり
日時 2月4日(日)
場所 八重瀬町富盛1637 八重瀬公園

▷なはさくらまつり
日時 2月21日(水)~25日(日)
場所 那覇市与儀1-1与儀公園


おっチャンネル桜祭り動画
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