損得

ワシ自身は、生まれつきのゲイやと思ってるが、後天的にある出来事をきっかけに同性に興味を持つようになったって人もいてるやろ。また生まれつきのゲイでも、ゲイの世界を知るには、やっぱりきっかけが必要で、皆さんご存じのようにワシは、小学生の頃に隣の官舎に住む保線区の兄ちゃんのオナニーを目撃したことをきっかけに男を意識するようになった。
ただ、ようよう思い出してみると、そんなワシでも、実は幼稚園や小学校低学年の頃から、女の子は、きれいな子やないと嫌いやったし、男やったら、隣近所で悪ガキっと呼ばれてるような、そんなやんちゃな奴が、やけに気になってた記憶がある。
んでも、ワシみたいに、子供の頃からゲイであることを意識してた奴もおれば、意識はあるが、なかなかきっかけがなく、ずいぶん後になってデビューする人もいてる。

時々、最近になって覚えたっつうお客さんに、
「猪熊さんは、早くからゲイの楽しさ知ってて、エエよなあ・・・　ワシも、もっと若い頃からデビューしとったら、もっと違う生き方しとったかんしれんなあ・・・」なんてことを言われることがある。

ワシの場合、前記のとおり、早くから意識しとったこともあって、高校卒業して、大阪の大学に入学した時には、すぐにゲイ雑誌から情報を得て、18歳でゲイバーデビューした。
同じ頃、一緒に攣るんで遊んでた連中の中には、中学や高校の頃に、同級生や先輩・後輩と経験を済ませ、すぐにゲイバーデビューを果たした強者も、何人かおった。

ただ、もちろん早くから知ることは、自分を解放するっつう意味では、エエことも多いかんしれんが、遅いからっつうて、悪いことばっかりやない。
以前日記に、今年の夏にあるビデオメーカーさんの沖縄ロケのコーディネータみたいなことをやったと書いた。実際に、ビデオ撮影の現場に同行し、撮影風景を見るっつうのは、ワシにとっては生まれて初めての経験や。
ただ、目の前で、モデルさんの勃起したデカマラや、ぐちょぐちょのトロマン見せられ、セックスを見せられても、現実には、特に興奮もせんかった。確かに、ビンビンのチンポとか、逝く瞬間に、ドピュッとザーメンぶっ放すところでは、さすがに若いなあと感心はしたが…（笑）

なんやろ、若い頃から河川敷なんかで、明るい真っ昼間から、目の前でセックスしてるのを何度も見掛けた経験があったり、猪熊工務店なるホームページを運営しとった時に、嫌になるほど毎日、勃起チンポ画像や、挿入画像などを見続けたっつうのもあるんかんしれん。
なんせ、今じゃ勃起チンポ見せられるぐらいのことじゃ、特に興奮せんようになってもおた。
もちろんビデオ撮影現場でのエロ行為自体は、むちゃくちゃエロいんやけど、どうもカメラの後ろから覗いてると、ワシ自身が撮影してる訳ではないが、お仕事感が強くて、あまりにあからさまにどうどうと見ることができるので、どう撮影するのかとか、どうワシが動くと撮影が上手く行くのかなんてことばっかり考えてもおて、素直にエロに没頭できひんかった。

ただ、これが最近覚えたっつう時やったら、どうやろ・・・
生まれて初めてあからさまに見る、他人の勃起チンポや挿入シーン、そして射精シーン・・・
どれも、むちゃくちゃ興奮ものやったかんしれん。
ワシと同じぐらいの年齢ながら、素直にエロを楽しめることこそが、羨ましいのはワシだけやろか？
いずれにしても、最近覚えたっつうお客さんは、やることなすことすべてがムチャクチャ楽しそうや。
ひねたオヤジにとっては、羨ましい限りや！！！！！！(*^^*ゞ