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(妄想小説)僕たち少年探偵団 第3話 [妄想小説]

 それから、二人は、週末になると営林署の官舎に近藤さんを訪ねては、その週に見聞きしたことを捜査報告と言って、お知らせに来るようになった。今年営林署に入署した近藤さんは、都会の大学に通ってる時に水泳の選手だったみたいで、身長も高く、ちょっと切れ長のすっきりした格好いいお兄さんだった。

 二人の報告と言うのは、隣のタマが犬のポチより強いとか、駅前のケーキ屋さんの夫婦に赤ん坊ができただとか、真希ちゃんのおばあさんが無くなっただとか、近藤さんにとっては、どうでもいい事ばかりだったが、なかには・・・
「うちの裏のアパートに住む大学生のお兄ちゃんも、もしかしたら探偵かも・・・近藤さんみたいに裸になって、チンチン扱いてたから・・・」とか、「背中に鯉の模様の入った駅前の暴力団のおじさんすごいんだよ!チンチン咥えるのが好きなの・・・」だとか、「中学校の体育の先生、チンチンの先に輪っかが入ってるの・・・」
 この子達がいつどこでどう覗いたんだと末恐ろしい情報もあって、これからはこの二人の前じゃ、迂闊なことはできないなと思う近藤だった。

 夏休みなってからも、二人のパトロールは続いていた。
 最近は、だいちゃんのお父さんが新しいビデオカメラ買ったので、お父さんにお願いして、古いビデオカメラをもらった。子どもの手にも収まる小型のもので、アクションカムとかって名前らしい。二人は、それをバッグの中にいれて、何かあれば証拠として撮影していた。
駅前をパトロールしてる時に、だいちゃんのお兄ちゃんの中学で体育を教えている熊田先生にあった。大学生の時には、柔道選手だけあって、ごっつくてクマみたいに毛深くて、だいちゃんのお兄ちゃんも怖がってる先生だった。
「熊田先生っ!こんにちは!お買い物ですか?????」
「おう、今日も元気にしてるか!確か、宮本浩司の弟の大介君だったね!」
「はい!ところで、先生お願いがあるの・・・先生のおちんちんの先に入ってる輪っか・・・」とだいちゃんが言いかけたところで、慌てて熊田先生は、だいちゃんの口を大きな手で塞ぐと、スーパーの横の歩道につれて言った。
「どっ、どうしてそれを・・・」
「この前、スーパーのトイレで会った時に、おしっこしてたでしょ!その時に、先生のおちんちんのさきっぽに銀色の輪っかが嵌まってて、それでおしっこが、おちんちんの先から前と下に出てて・・・」
 こうちゃんが説明した。
「あちゃ〜」頭に手を当て汗だくになる先生。
「ところで、そのことをほかの誰か知ってるのいるの?」
「ええと、僕とこうちゃんと、たっ・・・もう一人のお兄ちゃん」
「もう一人のお兄ちゃんって?」
「それは・・・秘密だから言えないの・・・男同士の約束だし・・・」
 いずれにしても、もう一人のお兄ちゃんが誰なのか、知らなければならない。そしてこのことを秘密にしてもらわなければ・・・冷や汗かきながら熊田先生は、優しく聞いた。
「このことは、絶対に秘密にしてくれるかな?????」
「大丈夫だよ!男同士の約束ね!んじゃ、指切りっ!」
「指切りげんまん嘘ついたら、針千本飲ます!指切ったっ!」
「先生信用して、教えてもらえないかなあ?」
 先生のお願いに、だいちゃんとこうちゃんは、後ろ向きになって、ヒソヒソと相談を始めた。

「そしたら、先生のおちんちんの輪っか見たのこうちゃんだけだから、僕にも見せてくれる?そしたら、教えていいかどうか確認してみる!」
 突然の申し出に、一瞬ぎょっとなるが、こうなったら乗りかかった船だ。それより誰にばれているか確認しないと・・・
「仕方ないなあ・・・ちょっとだけだよ・・・でも、こんなところでおちんちん出せないし・・・」
「判った!じゃあ、確認取れて教えてもいいよってなったら、絶対見せてね!男同士の約束だよ!じゃ指切り・・・」
「じゃあ、こっちこっち!」
 二人に案内されたのは営林署の官舎だった。官舎の表札に近藤と書かれていた。
「先生、ここで待ってて、教えても大丈夫か確認するから・・・」
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