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(妄想小説)素っ裸の労働現場 - ガントリークレーンで脱ぐ男 第1話

 岸壁にコンテナ船が横付けされた。これからが早川宏大の仕事だ。岸壁に5台あるうちの1つ、50mのスーパーガントリークレーンの運転席が宏大の仕事場だ。小学校の社会科見学で、港の設備を見に来た時に見たガントリークレーン。戦隊ものの秘密基地にある、戦闘機を動かす機械のように見えて格好いいと思った。それ以来、将来はガントリークレーンのオペレーターになることだけを考えて勉強や資格所得に励んだ。ここの港湾管理会社に就職し、このガントリークレーンのオペレーター席についた瞬間は、バンザイと叫びたい程興奮した。今から20年程前の話だ。朝、会社に到着し、始業点検が終わり階段を上り、オペレーター室に入ると、そこからはもう宏大ひとりっきりの空間だった。仕事の急な連絡は港湾無線で伝えられたし、誰かがここに上がって来る時は、足元のインターホンで、要件が伝えられ、ガントリークレーンを止めなければ、上がって来れない規則だった。トイレもあり、ちょっとしたキッチンの設備もあり、弁当と飲み物さえ持ち込めば、仕事が終わるまで降りる必要もなく、いちいち降りるのが面倒だった宏大は、手作りのおにぎりやサンドイッチを必ず持ち込み、仕事が終わるまでオペレーター席から降りることはなかった。ネックがあるとしたら、部屋のサイズに比較してエアコンが小さいのか効きが悪く、少し暑いと感じることぐらいだった。それも、服を脱いで調整すれば問題のない程度だった。あの夏の暑かった日を覗いては・・・。

 3年前の夏のある日、始業点検の際にエアコンの故障が告げられた。
「明日か、明後日には治るはずなんだが、どこも忙しいみたいで、すぐに修理に来てくれないんだ!熱いだろうけど、服脱ぐなり、扇風機使うなりして、今日は辛抱してくれ!」
「ういっす!」

 オペレーター室の扉を開けると、モワッとした熱気が流れ出てきた。入るとそこは蒸し風呂状態で、しばらく扉や窓など開けることの出来るところを全開にして空気を入れ換えたが、外の空気も熱く逆効果に思えた。すぐに汗が噴き出し、宏大は上着とシャツを脱いで席に着き、扇風機を回した。しばらくは上半身裸のままで仕事をしていたが、上半身の半端ない汗がズボンのベルトを伝わり下着まで染みてくると、纏わり付くズボンが気持ち悪くなり、仕事の合間に、思い切って素っ裸になるとバスタオルを席に掛け、その上から素っ裸で席に座った。これまで感じたことが無い程の開放感だった。ガラス窓に囲まれ、ほぼ180度左右が見渡せる席、しかも足元もガラス張りで、まるで自分が素っ裸のまま空中に浮かんでるように感じた。宏大のチンポが勃起し始めた。これまで仕事中にチンポを弄ったことなど1度も無かった。だが、気がつくと次のコンテナ船が入港するまでの間、宏大はオペレーターの席の前の窓枠に両足を掛け、大股開きで自分のチンポを扱いていた。
「良いっ!チンポ良いっ!気持ち良いっ!あああああああああっ!逝きそうっ!逝くぞっ!逝くっ!逝くうううううううう!」
 宏大の太マラから飛び出したザーメンが正面の窓ガラスに打ち付けられ、そして垂れた。
 それ以来、宏大は夏だろうが冬だろうが、暑かろうが寒かろうが、オペレーター室に入ると素っ裸になり、素っ裸で仕事をするようになった。そして、次の船の入港までに時間があると、50mの空中で、センズリをするのが習慣となった。

 大型のコンテナ船が入港し、同僚の千葉健登のガイドでスプレダーをコンテナの上に降ろし、コンテナを掴むと顔なじみの中山敦也の運転するトラックの荷台にコンテナを降ろした。
 健登が大学を卒業してこの港湾管理会社に入社して、2年程の研修を終え、始めて実戦として4年程前に組まされた相手が宏大だった。大学卒業のエリートと、現場たたき上げの宏大とは相性が悪いんじゃないかと心配する声もあったが、健登も子どもの頃から柔道を続けており、大学でも結構良い成績を収めたばりばりの体育会系だったことで、意外に宏大と話があった。それに、どうも事務系の連中と絡むより、宏大達現場のオヤジ連中と絡むのが好きなようで、将来の幹部候補と言われているにも関わらず、現場での作業を好んで手伝う姿に、オペレーター仲間のオヤジ達も、健登のことを我が子のように可愛がっていた。酒が弱いくせに、現場のオヤジ連中と酒飲むのが好きで、酒豪のオヤジ達に飲まされ、すぐに酔っ払うと、帰れば良いのに、いつもへべれけになりながら最後まで必ず付き合った。オヤジ連中に連れて帰ってやれと言われ、へべれけの健登を何度も自室に連れて帰った事がある。
 酔っ払った健登に水を飲ませ、客用の布団を出し、先に健登の服を脱がせパンツ1枚にして寝かしつけてから、宏大は自分の布団を健登の横に並べて敷き、歯を磨いてから、健登の隣の布団に入った。慣れない布団に寝苦しいのか、何度も寝返りを繰り返す健登だったが、夢見てるのか宏大の布団に潜り込んできて、宏大に抱きつくと、後は安心したように眠った。宏大にとって、健登は10歳年の離れたやんちゃな弟みたいな存在だった。
 健登とコンテナトラックの運転手の敦也は、どうも昔からの顔なじみのようで、半年程前に、仕事帰りに誘われ出かけた居酒屋で紹介された。その時、敦也も子どもの頃から柔道をしていたことが判り、昔の道場での話や高校時代の柔道の成績などの話で盛り上がった。それ以来、機会があると3人で飲むようになった。気心知れた2人だった。敦也のトラックに最後のコンテナを下ろし終わると、いきなり見知らぬ番号から宏大の携帯に電話が入った。

「ほい!早川です!」
「ほうっ・・・、今日も素っ裸なんだ・・・。相変わらずエロいなあ・・・。勃起したチンポ丸見えだぜ!」
「だっ、誰だっ!何の用事だ!なんで、俺の携帯番号知ってるんだ?」
 宏大は、周囲を見回した。目の前にあるコンテナ船の船上では、健登が船員と引渡の書類のやり取りをしていた。敦也のトラックは、今まさに出発するところだった。この2人以外に、宏大の携帯番号など知っている奴は、誰も周囲にはいなかった。
「いや〜っ、あんたのファンでで・・・。昔っから、あんたの素っ裸の写真や動画撮影してきたんだ!見てみるかい?」
 男はそう言うと、宏大の番号宛に数枚の写真を送ってきた。それもかなりの倍率のカメラで撮影したようで、宏大が窓枠に脚を掛け、チンポを扱く様子が、ケツの穴が見える程アップで撮影されていた。時には、真下からのアップや、ほぼ真正面からのアップの画像もあった。
「いっ、いつの間に・・・」
「動画だって撮影してるぜ!サンプルムービー送ってやるよ!」
 宏大の携帯に、数十秒の動画が届いた。それは、まさに宏大が射精する瞬間の動画だった。
「・・・」
「別に脅迫しようとかって思ってねえよ!たださ、もう見るだけじゃ飽きたらなくなってなあ・・・。お前、露出好きのどMだろ?だから遊んでやろうかなってな・・・」
「だっ、誰が露出好きのどMな・・・」
「その証拠に、いまお前のチンポ見てみなっ!こっちから見ても汁垂れてるの見えてるぜ!それに俺に見せつけるように、大間だ開きでケツの穴まで晒し続けてるじゃねえか!」
 宏大が、気づかぬ内に、宏大のチンポはいきり立ち、先走りが垂れていた。宏大は慌てて、両足を窓枠から下ろすと、タオルを股間に被せた。
「今頃、焦ってもしょうがねえよ!お前のチンポもケツの穴も、いやって程の画像と動画持ってるんだぞ・・・。お前さ、今夜の仕事9時までだろ?だったら、今晩は入港予定ねえから、会社出たらまたクレーン戻って来て、クレーンの足元のとこで、目隠しして待ってな!もし、言う通りにしなかったら、明日にはお前の会社の連中全員がこのおもしろい写真や動画見て楽しむだろうな・・・」
 そう言うと、男の電話が切れた。宏大の身体から嫌な汗が流れ始めた。
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