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(妄想小説)Gemini -二価染色体 第26話 ▷決意 その1 [妄想小説]

 前回同様、居間に通され、原さんが来るのを待った。

「ほう!しばらく見ぬ間に覚悟を決めた、引き締まったいい男の面構えになったじゃないか!」
 居間に入ってきた原さんは、じっと誠一郎の顔を見つめるとこう言った。

「お前は、性に対する男と女の違いって判るか?もともと動物の雄は、自分の子孫を残すため、股さえ開いてくれるのなら、若かろうが年寄りじゃろうが誰彼構わずSEXするもんじゃ。だから雄の身体の構造は、雌に比べると至ってシンプルにできておる。それにすぐ射精できるよう動物の種類にもよるが、3日から7日程で子種が金玉に溢れる様に出来ておる。反対に、雌の構造は、複雑じゃ。そして1度身ごもると子どもを出産し、自立できるように育てるまでSEXはできなくなる。だから、雌の雄選びは慎重じゃ。少ない機会に、よりと良く逞しい種を貰わねば自分の子孫を繁栄させることが出来ないからなあ・・・。だから逆に心というか考え方は、雌の方が単純じゃ。人間みたいに見合いで釣書がある訳でもない、自分の野性の勘に頼るしかない訳じゃ。反対に、雄は雌に選ばれるよう、日頃から逞しく、そして美しく雌好みに見せる努力をせねばならない。人間かて一緒じゃ。だが人間は、賢く進化した分、ストレスを感じるようになってしもた。特に雄はな・・・。人は本当は弱い生き物なのに、雌の前では強くあるように見せねばならん。これは、ワシ自身の考えじゃが、だからこそ、今、男達が癒やしを求めているんじゃと思う。ストレートの中には、ソープなどに行き、女にケツを弄ってもらう奴も増えてきたと言うじゃないか?雄は、雌を気持ち良くするだけじゃなく、雄だって気持ち良くして欲しいんじゃ。ゲイの場合もそうじゃ。最初から開き直って女々しく振る舞える男はまだ良い。じゃが、モテたいがために、女々しい自分の心に蓋をして、必要以上に身体を鍛え、強くみせようとする奴は大変じゃ。だからこそ自分の中の女々しい部分を認められない奴ほど、SMを好む傾向が強いように思う。もちろんSMプレイを好むもの全てがそうじゃとは言わない。一般的に社会的地位や、俗に頭が良いと言われる連中ほど、Sに縛り上げられ、鞭打たれ、それを理由にケツを掘られるなど女々しいこと強制され、嫌々ながらそうをされるのじゃと自分に嘘をついてるように見える奴が多い。雄々しいとか、女々しいとかって何じゃろな?男達に回されることは女々しいことか?ケツを掘られることは、女々しいことか?いいや動物本来の姿を考えると、ワシは己の快楽だけを求め、自分勝手に相手のケツを掘り、相手に快楽を与えようとしない奴ほど女々しいと思うがな・・・」

「さて、SMのことじゃが・・・。SMは、相手との信頼関係なしでは成立せんプレイじゃ。人1人縛るのでも、表皮の上でロープを滑らすと、それだけで相手を傷つけてしまう。また長い時間、動脈の上を縛ると血流が滞り、下手すると壊死さす危険さえある。鞭もそうじゃ、1つ間違えると身体中を傷つけてしまう。だからこそ、鞭を打つ側は、どこが皮膚が弱く、打ってはいけないのか、どこが皮膚が強く打っても大丈夫なのか知らねばならん。面白がって、鞭を打つと一生残る傷になるからのお・・・。もっとも判りやすいのが吊りじゃ。間違えると一カ所に体重全てが掛かってしまい、傷どころか、脱臼や骨折さえさせてしまうことがある。また縛り方を間違えると、そのまま落としてしまい、殺すことだってある。だからこそ、Mは信頼できるSを探さねばならんし、Sは、Mに信頼して貰えるほどの力量を持たねばならん。もちろん、SMのプレイする連中の中には、生半可な知識しか持たず、相手がケガしようが、死のうが、どうとも思わぬSもおれば、死ぬ思いをしたがるMもいてるがな・・・」

「ところでお前は、今日覚悟を決めてきたと言うておるが、ワシのことをそれ程信頼できるのか?????下手すると死ぬかもしれんぞ!そこまでの覚悟ができておるんじゃろな?」
「・・・はい!今のお話を聞いてさらに覚悟が決まりました。まかり間違って死んでも、それは本望です。いやっ原さんは、自分を信用して頼ってくる相手に絶対に間違いを起こすような人ではありません。もし万一間違うようなことがあれば、それを見抜けなかった俺の責任です」
「ふふふふっ!なら、ここで服をすべて脱いで、素っ裸になって、蔵へ行き待っておれ!」
「はい!」
 そう返事すると、その場で来ている服を全て脱ぎ。蔵へ行き。土間で正座して、原さんが来るのを待った。
 誠次郎の動画でみたとおり、滑車が天井からぶら下がり、壁にはたくさんの責め具が並んでいた。

 原さんは、甚平に着替えていた。そしてじっと誠一郎を見つめると、土間の上のベンチに寝るように言った。そして赤ん坊がおむつを変えるように、両足を広げ抱えさすと両方の手と太腿を縛り上げた。肛門もチンポも金玉も、すべて原さんに晒し、原さんの次の責めを待った。
 しばらく誠一郎をじっと見据えると、原さんは奥の部屋に何かを取りに行った。そしてしばらくするとガチャガチャと音を立てながらバケツを持ってきた。誠次郎が、浣腸された光景が思い出された。
「浣腸される・・・」
 出てくる前に、万一と思い、一応念入りに浣腸は済ませて来たが、もしかするとこの時間の間に、腸から便が降りて来ているかもしれない、そうなると原さんに大便を浣腸液とともに噴出する姿を見られるかもしれない。
 肛門に、ジェルが塗られ、冷たい浣腸器の先があてがわれ、ぬるりと浣腸器の先が押し込まれた。そしてチュルチュルと浣腸液が直腸内に入ってきた。誠次郎の時と同じく3本分の液体が入れられた。グリセリンが入れられているのだろう、すぐに腹がグルグルと音を立て、蠢き始めた。
「くっ!」
 歯を食いしばり、じっと痛みに耐え続けた。その間も、最期の瞬間のことが頭に浮かんでは消えた。俺は、糞を出す姿を原さんに見られたいのか?そして、そんな姿を見られることは、恥ずかしくないのか?その時、ムクリと誠一郎のチンポが頭をもたげ始めた。
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