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(妄想小説)Gemini -二価染色体 第27話 ▷決意 その2 [妄想小説]

「ぐっ!くうっ・・・。がっ、ダメだ漏れるっ!」
 ドンドン直腸の中で渦巻く濁流の勢いが増し腹が痛い。脂汗を流しながら必死で耐える。浣腸液が漏れそうになり、必死で括約筋を締め続けた。腹が痛いっ!腹が、グルグル鳴って、もう漏れそうだ・・・。なのに、どうして俺は勃起してるんだ・・・。
 脂汗が、全身から吹き出しダラダラと垂れ始めた。
 濁流の勢いに必死で締め続ける括約筋が負けそうだ。
「グギッ!ガッ、漏れそう!ちくしょう・・・」
「ほう、さすがに覚悟してきたと言うだけあるな15分耐えたか・・・おし、出せっ!」
 そう言うと、原さんが誠一郎のケツを平手で強く叩いた。
「がっ、出ます!出ます!出ますっ!」
 ついに許しがでた。括約筋を緩め、濁流の勢いそのままにケツの外に噴射した。原さんが、誠一郎のケツにあてがったバケツの中に、ブシャート言う音とおならのようなブビブビっと言う音を立てながら、浣腸液が飛び出してきた。最初に大量の液体を噴出した後、一旦肛門が締まると、2発目がブシャー!、そして3発目がブビブビッ、ブシャー!と立て続けに出て来た。
 誠一郎にとって排出する姿を見られるなど、最も恥ずかしいことだったが、全て出し切ると妙な爽快感が残った。勃起したチンポの先からぬるりと白い液体が漏れていた。

 原さんは、縄を緩め、誠一郎を立たすと、今度はうつ伏せで上半身をベンチに縛り付けた。そして、浣腸責めにより、緩んだ肛門に電動のバイブと伴にディルドが入れられ固定された。バイブのスイッチが入れられ、その微妙な振動がディルドに伝わり、前立腺と直腸の奥を刺激してきた。チンポがいきり立ち、とくとくと汁を垂らし続けた。
「なら、お前の覚悟とやらを見せてもらおう・・・」
ヒュウーと言う風切り音の後、ケツが鞭打たれた。
「ぎゃっ!ぎっ!」
 必死で、歯を食いしばり耐える。これまでにも鞭打たれたことは何度かある。いずれの時の鞭も、心底痛かった。だが原さんの鞭の痛みとこれまで経験した鞭の痛みが違うように思えた。
 これまでの鞭は、確かに飛び上がるほど痛いが、表面的な痛みだけだったような気がする。逆に、原さんの鞭は、実は表面的には、それ程痛くない。ただ、痛みが表面からずっと奥まで入り込み、表は痛くないのに、身体の奥に何時までも痺れるような痛みが残り、そしてそれが、チョロチョロとした種火のように身体の奥でいつまでもくすぶり続け、やがてジリジリと燃え始めた。そして打たれ続けるうちに、一気に身体の奥から燃やし尽くされてしまう。そんな感じだった。
 だから早く燃え尽くされたくて、自分から打って欲しいと思った。そしてそのうち鞭で打たれると気持ちいいとさえ感じ始めた。
 身体が熱くなり、感覚が鈍ってくる。なんだか鞭が気持ちいい・・・。
「がああっ!グギッ!」
 奥歯を噛みしめ、痛みに耐えてるはずなのに、気持ちが良い!チンポが勃起し、チンポの根元でザーメンが蠢き始めた。何発打たれただろう、意識が朦朧としてきた。それなのに、チンポのギンギンの感覚だけが伝わる。
「ああっ、逝きそう!ダメだ!もっと耐えなきゃ!もっと耐えなきゃ!ダメ!上がって来てる。だめだっ、そんなに鞭打たれると、逝ってしまう!逝ってしまう!」
 遠のく意識の中で、自分が逝ったことを知った。

 気がつくと、蔵の滑車の真下にマットが敷かれ、そこに誠一郎は寝かされていた。はっ、思い立ち上がろうとすると原さんに制止された。
「もう少し寝ておけ。ワシが思うに、誠次郎君もここに来た時には、ゲイである自分に迷い、どMであることに迷い、そして迷いの中から抜け出したくて訪ねて来たんだと思う」
「誠次郎も、俺と同じ気持ちだったんだ・・・」
 これまで誠一郎が感じていた迷いを、誠次郎も同じく感じながら同じ経験をしてきたと知った。

「普段、誠次郎君は、口数少なくあまり表に感情を表すタイプではなかった。逆に、誠一郎君、君は、これまで見る限り、普段から、素直に感情を表現し、明るい性格で、皆をリードしているように見受けられる。ただことプレイ中は、まるで逆だった。誠次郎君は、正直に感情を表し、泣きわめき、あえぐ事でワシの気持ちを煽り、自分の殻を少しずつ脱ぎ捨てていった。ところが君は、なるべく自分の感情を表に出さず、じっと自分に自問自答しながら殻を脱いでいったように思える。だから、誠次郎君の時は、ワシはあのあからさまな感情に煽られ、激しく鞭打ち、口汚く罵ることで、誠次郎君を責めた。いや逆に、その時々に自分がやりたい事をやらされていたようにも感じる。だから誠次郎君とのプレイの後は、ワシも肉体的な充実感と伴に激しい脱力感を感じた。だが君は、じっと痛みに耐え、自分の心の奥底を見つめ続けた。だからワシは、淡々とプレイを続けた。激しく鞭を打つこともなく、罵ることもなく事が進んでいった。だから終わった後は、精神的な満足感があり、爽快な気分だった。誠次郎君とのプレイが、誠次郎君とワシとの戦いだったとすると、誠一郎君、君とのプレイは、誠一郎君とワシが力を合わせて協力し合って作り上げたものだと言えるかもしれん。双子と言えども、アプローチの仕方は、こんなにも違い、そのことが影響し、ワシ自身のプレイさえすっかり違うものになったんじゃ・・・」

「実は、人は皆迷いの中で生きておる。迷いのないものなど存在しない。ワシも、まだ迷いの中で生きておる。だが、迷うことから逃げるものはいる。迷いと真摯に向き合えるものなど、ほんの一握りじゃ。誠一郎君、君は自分の迷いに逃げずに真摯に向き合ってきた。これからも迷いの道は続くことだろう。だが向き合う事を知った人は強くなれる。これからは、自分の気持ちに正直に生きることじゃ。そうすれば迷いはあっても、決して後悔することはないじゃろう」

「ワシは、もう年寄りだ。プレイするには体力が必要じゃ、特に誠次郎君みたいなタイプを相手する時には・・・。だからこれを期に引退しようと思う。これまでずっと陰になり支えてくれたあいつがおったからこそ、ここまでやり続けることが出来た。愚痴も言わず、嫉妬もせずあいつは、ワシの事を待っていてくれた。あいつのことが好きじゃ。随分と待たせてしもうたが、これからはあいつとともに、静かな余生を過ごすつもりじゃ。そう思わせてくれたのは、誠一郎君、君と君の弟の誠次郎君のお陰じゃ。迷いというものは、真摯に向き合っても答えなど出ないことだってある。だが真摯に迷いに向き合う姿は、時に他人に影響を与えその人の迷いを解くとこがある。現に、ワシの迷いを解いてくれたのは、誠一郎君、君じゃ」

「後は、誠一郎君の気持ち次第じゃ。この後、プレイを続けたいのなら、できる限りの力で最期まで続けよう。だが、もうすでにどうすれば自分と向き合う事が出来るのか、誠一郎君は判っているじゃろ・・・。どちらでも好きな方を選ぶが良い!」
「俺は、どうしたいだ・・・」
 誠一郎は、自分の心に問うた。そして原さんに土下座して頼んだ。
「続けてください!そして誠次郎と同じように責めて、もっと俺の本心をさらけ出させてください!」
(終わり)
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